SESとは?仕組み・契約・お金の流れを図解で解説
SES(システムエンジニアリングサービス)の基本的な仕組みを、図解を使ってわかりやすく解説します。 契約形態の違い、商流ごとのお金の流れ、SES企業の選び方まで網羅しています。
SESの基本的な仕組み
SESは「エンジニアの技術力を時間単位でクライアントに提供する」ビジネスモデルです。
クライアント企業
単価を支払う
SES企業
マージンを差し引く
エンジニア
給料を受け取る
SES契約(準委任)
指揮命令権はSES企業側
お金の流れ
クライアント → SES企業 → エンジニア
労働力の流れ
エンジニア → クライアント先で作業
SES・派遣・請負の違い
IT業界で混同されやすい3つの契約形態を比較します。
SES(準委任)
成果物
なし(作業がベース)
指揮命令
SES企業側
報酬
時間単価ベース
リスク
企業が負担
派遣
成果物
なし(作業がベース)
指揮命令
クライアント側
報酬
時間単価ベース
リスク
企業が負担
請負
成果物
あり(納品義務)
指揮命令
受注企業側
報酬
成果物ベース
リスク
受注企業が負担
注意:SESと派遣の最大の違いは指揮命令権の所在です。 実態としてクライアントがエンジニアに直接指示を出している場合、「偽装請負」に該当する可能性があります。
商流の深さとお金の流れ
SES業界では「商流」が深いほど、中間マージンが増え、エンジニアの手元に届く金額が減ります。
1次請け中間マージンなし
エンド企業
80万円
SES企業
80万円受領
エンジニア
月給52万円
還元率65%
2次請け中間企業1社
エンド企業
80万円
1次受け企業
-15万円
SES企業
65万円
エンジニア
月給42万円
実質還元率53%
3次請け中間企業2社
エンド
80万
1次受け
-15万
2次受け
-10万
SES企業
55万
エンジニア
月給36万
実質還元率45%
同じ仕事でも商流が2段深くなるだけで月給が16万円(年間192万円)ダウン。自社がエンドから何次請けかを確認することは、還元率と同じくらい重要です。
SESのメリット・デメリット
メリット
- 未経験でもIT業界に入りやすい
- さまざまな現場・技術を経験できる
- 正社員としての安定した雇用形態
- 社会保険・福利厚生がある
- スキルに合った案件にアサインされる
デメリット
- 客先単価が不透明なことが多い
- 還元率が低いと給料が上がりにくい
- 商流が深いと手取りが減る
- 案件を自分で選べないケースがある
- 帰属意識が持ちにくい(客先常駐)
SESエンジニアが最初にやるべきこと
SESで働き始めたら、まず自分の客先単価と還元率を把握することが重要です。 客先単価がわからなくても、月給から還元率を逆算することができます。
SES還元率 逆算・手取り計算ツールで今の待遇が適正かチェックし、SES単価相場ガイドで自分のスキルに合った単価相場を確認しましょう。
将来的にフリーランスへの独立を考えている方は、SES vs フリーランス徹底比較で両方のメリット・デメリットを比較した上で、フリーランス手取りシミュレーションで独立後の手取りを確認してみてください。