単価コンパス

SES単価相場と手取り早見表【2026年版】言語・経験年数・マージン率別

SESエンジニアの客先単価相場を、プログラミング言語(Java・Python・Go・TypeScript等)・インフラスキル(AWS・Azure等)・経験年数(1-2年/3-4年/5年〜)別にグラフで解説します。 客先単価はエンジニアの手取りではなく、ここから還元率(業界平均60%前後、SES会社のマージン率は業界全体で30〜40%が一般的)に応じた金額が給料として支払われます。

プログラミング言語別の単価相場

経験年数ごとの客先単価の目安です。Heyday「SES単価相場2026」およびドライブライン「エンジニア単価相場2025」の集計値をベースにしています。データソース

Java

1-2年
45
3-4年
60
5年+
75

PHP

1-2年
40
3-4年
55
5年+
68

Python

1-2年
48
3-4年
65
5年+
82

JavaScript

1-2年
43
3-4年
58
5年+
72

TypeScript

1-2年
48
3-4年
65
5年+
80

Go

1-2年
55
3-4年
72
5年+
90

Ruby

1-2年
43
3-4年
58
5年+
72

C#/.NET

1-2年
45
3-4年
60
5年+
75

ポイント:Go・Rust・Scala等の希少言語は中堅で75〜85万円帯と高単価傾向。 PythonはAI/ML領域で60〜90万円帯、上位は100万円超の集計事例もあります。

インフラ・クラウド系スキルの単価レンジ

クラウドやコンテナ技術を持つエンジニアは高単価帯に位置します。レンジ(経験3年〜7年以上)を示しています。

AWS
6090
GCP
6088
Azure
5885
Docker/K8s
6090
CI/CD
5580
セキュリティ
6595

ポイント:セキュリティ分野は人材不足が深刻で、平均70万円台後半、上位案件では200万円超の事例も。 クラウド認定(AWS/GCP/Azure Professional級)保有でプラス十数万円の上乗せ事例があります。

経験年数と単価の成長カーブ

経験年数が増えるほど客先単価は上がりますが、伸び方は一律ではありません。 上流工程やマネジメント経験の有無で差がつきます。こちらもエンジニアの手取りではなく、クライアントがSES企業に支払う単価の目安です。 (複数エージェント記事で1-3年=40-60万/3-5年=60-80万/5年以上=80万+のボリュームゾーンが共通)

未経験〜1年35〜45万円

基本的なコーディングができるレベル。テスターやプログラマーとしてのアサインが多い。

2〜3年45〜60万円

一人称で開発ができるレベル。設計〜実装を任されることが増える。

3〜5年55〜75万円

チームリーダーやサブリーダー。技術選定やレビューも担当。

5〜7年65〜85万円

アーキテクチャ設計や技術戦略に関与。複数プロジェクトの経験。

8年以上80〜100万円+

PMO・テックリード・アーキテクト。上流工程から一気通貫で対応。

単価アップに効くスキルの掛け合わせ

単一スキルよりも、スキルの掛け合わせで単価は大きく変わります。

Java+AWS + CI/CD
単体
60
掛け合わせ
80
+20
PHP+Laravel + Vue.js
単体
50
掛け合わせ
68
+18
Python+データ分析 + ML
単体
60
掛け合わせ
85
+25
インフラ+セキュリティ + 設計
単体
65
掛け合わせ
95
+30

マージン率別・単価別 手取り早見表

客先単価からSES会社のマージンを差し引いた月給額面と、社会保険・所得税・住民税を概算控除した手取り早見表です。 マージン率は業界レンジ(30〜40%)を反映した3パターンで試算しています。

客先単価(月)マージン30%マージン35%マージン40%
50万円
35額面
手取り約27
32.5額面
手取り約25
30額面
手取り約23
60万円
42額面
手取り約33
39額面
手取り約30
36額面
手取り約28
70万円
49額面
手取り約38
45.5額面
手取り約35
42額面
手取り約33
80万円
56額面
手取り約44
52額面
手取り約41
48額面
手取り約37
100万円
70額面
手取り約55
65額面
手取り約51
60額面
手取り約47

計算式:月給額面 = 客先単価 ×(1 − マージン率)/ 手取り = 月給額面 × 約78%(社会保険・所得税・住民税を控除した目安、扶養なし・東京都の単身モデル)。賞与の有無で年収は変動します。

自分の還元率を逆算したい場合はSES還元率 逆算ツール、フリーランス独立後の手取りはフリーランス手取りシミュレーションで精密に試算できます。

SES単価を上げる具体的な5つの方法

SESエンジニアが客先単価を上げるには「スキル」「役割」「商流」の3軸でアプローチするのが基本です。 短期で効くものから中長期の戦略まで、5つに整理しました。

1

チームリーダー・サブリーダー経験を積む

+10〜20万円中期(半年〜1年)

技術力だけで単価を上げる伸び代には限界があります。プロジェクト内でレビュー担当・メンバー指導・進捗管理といったリーダー的役割を獲得すると、次回の単価交渉で月10〜20万円のレンジ移行が現実的になります。SES会社・エージェントの単価交渉で最も評価されるのは「上流・マネジメント経験」です。

2

高単価言語・領域へのシフト

+5〜15万円中期(学習3〜6ヶ月)

Java/PHPからGo・Rust・Python(AI/ML)・TypeScript+Reactといった希少性と需要の高い領域へ移ると、同じ経験年数でも単価が5〜15万円上振れします。副業や個人プロジェクトでポートフォリオを積むと、未経験領域でも案件参画のハードルを下げられます。

3

クラウド・インフラ系上位資格の取得

+10〜15万円短期(2〜3ヶ月)

AWS Solutions Architect Professional、Azure Solutions Architect Expert、Google Professional Cloud Architectといった上位資格は、クラウド設計・運用案件で単価アップに直結します。アプリ開発スキルと組み合わせると「フルスタック+クラウド」で更に評価が上がります。

4

エージェント・SES会社の乗り換え

+5〜30万円短期(1〜3ヶ月)

現在の所属が高マージン(40〜50%)の場合、低マージンSES会社(20〜30%)への移籍だけで額面が大きく改善します。フリーランス転換が選択肢にある場合は、エージェント経由(マージン10〜25%)で還元率がさらに上がります。複数エージェントに登録して提示単価を比較するのが最短です。

5

上流工程・フリーランス転換で商流を浅くする

+10〜40万円長期(1〜2年)

客先→元請→2次請→SES会社と商流が深いほど中間マージンが積み重なり、エンジニアの取り分は減ります。要件定義・基本設計などの上流工程に関われる案件、または元請け直案件・フリーランスで商流を浅くすると、同じスキルでも月10〜40万円の単価差が生まれます。

SES正社員 vs フリーランス転換時の単価・手取り比較

同じスキル・同じ案件でも、SES正社員とフリーランスでは中間マージンの構造が異なるため、エンジニアの手取りに差が出ます。 客先単価60万円・80万円のモデルケースで比較しました。

客先単価 60万円のケース
SES正社員(マージン35%想定)
月給額面 39万円 / 手取り 30万円
社会保険・厚生年金は会社折半 / 案件継続は会社が保証
フリーランス(エージェント経由・マージン15%想定)
月報酬 51万円 / 経費・税控除後 35万円
差額:月 +5万円 / 年 +60万円
国民健康保険・国民年金は全額自己負担 / 案件継続リスクあり
客先単価 80万円のケース
SES正社員(マージン35%想定)
月給額面 52万円 / 手取り 41万円
社会保険・厚生年金は会社折半 / 案件継続は会社が保証
フリーランス(エージェント経由・マージン15%想定)
月報酬 68万円 / 経費・税控除後 47万円
差額:月 +6万円 / 年 +72万円
国民健康保険・国民年金は全額自己負担 / 案件継続リスクあり

フリーランス転換は手取りが月+5〜10万円増える可能性がありますが、社会保険・年金は全額自己負担、確定申告も必要、案件契約リスクも自分で取ることになります。 詳細はSES vs フリーランス徹底比較、独立後の手取り試算はフリーランス手取りシミュレーションで確認してください。

SES単価相場を知ることの重要性

SESエンジニアにとって、自分の客先単価の相場を知ることは、 キャリア戦略の第一歩です。客先単価がわかれば、現在の還元率が適正かどうかを判断できます。

自分の還元率を具体的に計算してみたい方は、SES還元率 逆算・手取り計算ツールをご活用ください。月給を入力するだけで、客先単価ごとの推定還元率がわかります。

また、フリーランスとして独立した場合の単価相場はフリーランス単価相場ガイドに、独立後の手取りが気になる方は、フリーランス手取りシミュレーションで試算できます。SES正社員とフリーランスの違いについては、SES vs フリーランス徹底比較も参考にしてください。

単価相場を確認したあとは、実際に公開されている案件で自分のスキルに合う単価帯を見るのが近道です。 100社超のエージェント案件を横断検索できるフリーランスボード(PR)を使うと、言語・経験年数別の実勢単価を一覧で把握できます。

上流工程・PMO・SAPコンサルなど単価80万円以上のレンジを目指す方で、 有名コンサルファームやSIerでの勤務経験がある場合は、 高単価案件に特化したエージェントIT Consultant Bank(ICB)(PR)の特徴まとめも参考になります。

データソース・出典

本ページのSES客先単価・還元率は、以下の公開データを2026年4月時点で集計・整理したものです。 各社の最新値は出典元で確認してください。

言語別・経験年数別SES単価
インフラ・クラウド
SES還元率・マージン率

※ IPA・経済産業省の公式統計ではSES客先単価・還元率の直接的なデータは公開されておらず、 本ページは民間エージェント・業界メディアの公開調査値を複数社比較して整理しています。 実案件の単価は時期・スキル組み合わせ・交渉力で変動するため、最終判断はエージェントの提示単価や実案件ベースで行ってください。